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歯磨きネタ①

​ 皆さん歯磨きしてますか?

 虫歯や歯周病を予防するのに最も重要のはプラークコントロールです。プラークを日本語で言い換えると歯垢(しこう)といい、読んで字のごとく歯に付着する汚れです。食べかすとは別物で、白色や黄白色の歯に付着しているべったりとした塊です。どうやってプラークができるのかをざっくり説明すると、口の中には様々な菌が常に存在しており、その菌の一部が歯の表面に付着すると、食べ物などに含まれる糖を利用してプラークの足場を作ります。その足場にほかの菌がどんどん集まってくることでプラークがどんどん大きくなっていきます。このプラークが虫歯や歯周病の原因となっており、一度歯にくっついたプラークを取り除くには歯ブラシなどによる物理的な清掃しか手段がありません。

 時々、自分はうがい薬でうがいしているから大丈夫とおっしゃる方がおられますが、この認識はよくありません。うがい薬は口の中の細菌を殺すことによってプラークが溜まる勢いを抑えることはできますが、勢いがゼロには決してなりませんし、一度溜まったプラークを取り除くことはできません。あくまで補助的な役割ですので、うがいだけで済ませずにちゃんと歯磨きをするようにしましょう。

 また、歯磨きとは非常に難しいものです。極端な話、毎日プラークを100%残さずに磨いて取り除けるのであれば、虫歯や歯周病の問題を起こすことはまずありません(噛み合わせや外傷などの外的要因からくる問題は除きます)。しかし、100%残さずに磨くというのはかなりの時間と技術が必要になりますので、毎日それを成し遂げるのは歯科医師や衛生士でも難しいです。きれいに磨くためにはいくつか気を付けなければならない部分があるのですが、一度に全部説明するのは難しいので、今後少しずつ紹介していく予定です。

 最後に、プラークは内部でガスを産生しており、口臭の原因にもなっています。爪楊枝などで歯の根元付近をこするとプラークが採取できるので、採取したプラークの匂いをぜひ一度間近で嗅いでみてください。きっと歯磨きへのモチベーションが上がると思います(笑)。

歯磨き

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